【体験談】父方のお墓 墓じまいして永代供養しました
墓じまいとは?
現在のお墓を解体・撤去して更地にし、その使用権を墓地の管理者に返還することです。
また、お墓から取り出した遺骨を別の場所で供養することをさします。
墓守を続ける人がいない場合や、将来家族に負担をかけたくないという理由で行われることが多いです。
親族との相談
寺院や霊園への相談
石材店へ墓石撤去の見積もり依頼
供養の儀式を行う
実際に墓じまいした、当家の内容をご説明します。
親族との相談
現在父方の墓守は、私と2人の妹です。
位牌を管理していた妹が他県に引っ越すことになり、これを機に墓じまいのタイミングではないかと話が出たことがきっかけでした。
以前から墓じまいの話をしていたので、問題なく全員一致で墓じまいすることに決まりました。
寺院や霊園への相談
3人の都合のいい日で3つ候補を作り、住職に連絡し葬儀の入らない「友引」の日に日時を決め、3人揃って位牌を持参しお寺へ向かいました。
当家は曹洞宗の檀家です。お寺には寺位牌が安置され9霊の戒名が記されています。
妹が管理していた位牌を元に、略式の家系図を作成したので印刷したものを見ていただきました。
先祖代々之墓には曽祖父・曽祖母・祖父・祖母・叔父・父・叔父・叔母・叔母の9霊のお骨が納められています。
今回9霊を永代供養してもらうには、供養のお経を上げお骨を合同墓に移し、墓石を撤去する説明を受けました。
永代供養費は9霊で29万円。
お寺で墓石撤去を手配する場合の金額は10万円。
石材店で見積もり依頼すれば安くなる可能性がありますと教えてくださいました。
柔軟で良心的な住職なんです。
自分で調べて動くこともできましたが、墓石の撤去はお寺にお願いしました。
ここまでが、住職に相談した内容です。
永代供養は何百万もかかると思っていたのですが、意外に安くて安心しました。
地域や宗派、寺院によっても金額は違うと思います。また市政が管理している霊園ですと、手続きが違うこともあります。
お住まいの地域ごとに確認してください。
供養の儀式を行う
当日、寺位牌と家位牌を祭壇に祀りお経をあげていただき焼香し、次にお墓で「閉眼供養(へいげんくよう)」を行いました。お墓に宿っていた霊を抜く儀式です。
その後、合同墓へお骨を移動してもらいました。土の中からお骨を一生懸命拾ってくださった若住職、ありがとうございました。
ご先祖さま、入れ歯が2本残ってましたので、一緒に移しましたよ。
家位牌はお寺にお渡ししたので、妹が管理することはなくなりました。今までありがとう。
檀家を辞めた訳ではないのでお寺とのお付き合いは続きます。
お彼岸・お盆の供養案内は来なくなりますが、本堂に寺位牌はありますし、お参りしたくなったら合同墓に行きます。
今まで当たり前にあったものがなくなったので少し寂しいですが、墓石がなくなっただけと思うようにしています。
まとめ
先祖のお墓に関することなので、親族の同意を得ることが大切です。時間がかかってもきちんと話し合いをしましょう。みんなが納得して進めることが大切ですので、十分に話し合って決めましょう。
墓の解体費用や永代供養費など、墓じまいにはいくつかの費用がかかります。費用の見積りを事前に確認し、無理のない範囲で進めましょう。
墓じまいを考えている方の参考になれば幸いです。