【体験談】継父(けいふ)はアルコール依存症の認知症

2023年11月12日

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家族が認知症でお悩みの方も大勢いらっしゃると思いますが、私の継父(けいふ)はアルコール依存症の認知症です…
アルコールの大量摂取が原因で引き起こされる認知症を「アルコール性認知症」と呼びます。私と家族が体験した記録を残します。

アルコール依存症に至った経緯

趣味もなく友達もいない継父は、仕事以外の楽しみは帰宅後の晩酌。
70歳まで仕事をしていましたが退職してからやることがなくなり、毎日朝からテレビと猫を相手に酒を飲んでいました。

母が朝から飲むのを辞めるように言いましたが、聞いてくれません。
大声で怒鳴り散らし、気に入らないと暴力まで振るう始末。
飲む量はどんどん増えていきますがどうすることもできず、アルコール依存症だから仕方ないねと諦めて我慢するしかありませんでした。

ここから「負のスパイラル」に突入していきます。

転倒がきっかけ

4年前、入浴中に酔っぱらって浴室で転倒し、頭部をぶつけて「硬膜下血腫」になりました。

硬膜下血腫とは

「硬膜下血腫」は頭を打った後にしばらくしてから、頭蓋骨の内側で脳を包む硬膜と脳の間に血がたまることで脳を圧迫する病気です。
転倒した際、頭部外観に損傷はありませんでした。

じわじわ血液が溜まっていったのです。

主な症状

  • 頭痛
  • 認知証
  • 失語
  • 失禁
  • 麻痺

頭痛以外の症状は全て当てはまりました。

継父の場合、手足が麻痺し歩行障害、記憶力の低下、怒りっぽくなる感情の不安定がひどくなるばかり。
ろれつが回らないため何を言っているのか分からない状態が続きましたが、酒に酔ってるせいだと思ってました。

治療

「慢性硬膜下血腫」により頭痛、麻痺、失語、認知症など精神症状などの症状を来している場合の治療法は手術になります。

実際に行った手術

頭蓋骨に穴を空け血液を抜く手術を受けました。

2020年10月 脳外科で手術1回目(右)
2021年12月 脳外科で手術2回目(左右)

毎回入院は1週間ほど。脳への圧迫が収まり普通に歩けるようになります。
不思議なことに、入院中は飲めないため飲まずにいられるのです。

脳外科の先生からはアルコールを摂取する男性は硬膜下血腫になりやすく、手術で回復しても再発することが多いと説明を受けました。

断酒するのが一番ですが、どれだけ説明しても分かってもらえず、結果3回も手術することになりました。

そして、出血で脳が圧迫される「血管性認知症」となっていくのです。

家族のこと体験談,

Posted by ぼる