【体験談】アルコール依存症の継父(けいふ)治療入院 継続
継父が入院する精神科に、母と行ってきました。
3か月ぶりに会った継父は、顔つきが穏やかになっていました。
血液検査の数値が安定
食事もほぼ摂らず毎日飲み続けていたので、ガンマ-GTPが500を超えていましたが、断酒により100まで下がりました。
栄養バランスの取れた食事と適度な運動をし顔色も良く、徐々に健康を取り戻しているように感じました。
正常値は50以下なので、まだまだ肝臓を休ませるために断酒が必要です。
一般的なγ-GTP検査値の基準値としては、男性が50IU/l以下、女性が30IU/l以下とされます。
厚生労働省より
驚きの回復
自宅で生活していたころは目蓋(まぶた)が下がり、いつもぼーっとした目つきで元気がなかったのに、人が変わったように表情が明るくなり見違えました。
認知症はあるが受け答えができ「会いに来てくれたのか~。」と母を見て嬉しそうに笑う継父。
ちょっと可愛いかった。
看護師さんの説明では、理解できないことがあると怒って声を荒げることがあるそうですが、穏やかに暮らしているそうです。
部屋にテレビがないため、ロビーのテレビを見ているか散歩をして時間を過ごしているとのこと。
本当は「断酒プログラム」に参加させたいそうですが、大人数で受講するため講師の声が聞こえず高齢で認知症もありついていけないこともあるらしく、先生も困っているそうです。
面談中も「今何て言った?耳の中で音が響くだけで聞こえないから何の事か分からん!」と言います。
聞こえ具合がどんな感じなのかを説明できることに驚きました。以前は説明できなかったですし、伝わらないと怒るのを繰り返していたのに。
酒を飲まなければ、軽度の認知症高齢者なのにね。
酒は辞めたくない
先生から引き続き飲まないようにと説明を受けましたが、本人は「酒しか趣味がないので辞めたくないです。」と言い切りました…
挙句に「やることがなくて退屈でしょうがない!早く家に帰りたいなあ。」ですって。
病院によると、やることは山ほどあるらしいのですが。
硬膜下血腫は変わらず
面談当日の朝、MRI検査の結果を見て院長先生が唸りました。
「脳の断面画像を拝見しましたが、困ったことに変わっていないですね。」と画像を2枚並べて見せてくれました。確かに頭蓋骨の内側に血が貯まっている硬膜下血腫(こうまくかけっしゅ)は変わらず、血液の塊が残っていました。
頭蓋骨の内側に貯まった血液を吸収する薬を服用していますが、3か月では効果が現れなかったようです。
選択は2つ
(1)酒を辞めて自宅に帰り通院する
(2)介護老人保健施設に移転する
本人は酒を辞めたくない、母は自宅で世話ができないとなると自宅に戻ることは難しく「介護老人保健施設」に移転するしか選べません。
現在入院と治療の医療費は無料ですが、施設の費用は個人負担となります。ソーシャルワーカーさんに条件に合う施設を探してもらうことになりました。
入所施設を決めるに当たり、いくらまで払えるかを決めなければなりません。
年金生活者なので正直余裕はないはずです。
家計簿をつけない母なので、お金があるのか不安です。
治療のため継続入院
「介護老人保健施設」に移転するまでは、引き続き頭蓋骨の内側に貯まった血液の治療を続けるため継続入院が可能となり一安心。
このまま退院と言われたらどうしようかと思ってドキドキでした。
「介護老人保健施設」に入居した際にかかる費用を、所得に応じて居住費や食費の負担を軽くしてくれる「負担限度額認定証制度」が利用できるか確認していきます。
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